■伊勢椿木姿 [2009/03/23(Mon) 10:03]
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■解説 この八重伊勢椿の木姿は小枝の多い木姿です。
特別な花にエネルギーが注がれるのか幹は太くならないのです。 ですからその木姿も藪椿などと違って趣も違ってきます。
花は八重と云う言葉がしっくりと来ません。 花弁は条理性が強く螺旋状に巻き込む様にして咲き次第に広がってきます。 他の八重の椿の花弁の自由性とは異なっています。 又、花の重量も格段の違いがあり重量感があるのです。 蕾もそれなりに趣を持っていて花と同じ程度に観るものがあります。 花弁を次第に開いていくのですから趣のある期間も長いのです。 この様な多く特長のある趣をどのように表現すればよいのでしょうか。 花の色合いも難しいです。
表現に何か犯し難きものが在るのかも知れません。 それだけにこのネーミングには納得しているのですが。
では、二つ並べて花の拡大と木姿を観てください。
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■八重伊勢椿 [2009/03/23(Mon) 09:01]
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■解説 この椿は大変珍しい椿です。
よくご覧下さい。 普通椿との少し違う所があります。 雌部、雄部の部分が有りません。 すべて花弁です。花弁の部分が蕾の状態になっています。 どんなに咲いてもこの状態で生殖部は出てきません。 ですから種がないのです。増やすには挿し木で行いますが、苗までにするには大変難しいのです。ですから何処にもあると云う椿では有りません。 当然に目白など小鳥は密を吸いに着ません。 この椿の樹齢は100年以上に成っています。 当然、椿図鑑には有りません。 紀州椿(紀州司)に似ていますが、色、生殖部の大きさ、赤と白の度合い、葉の斑入り、葉の形が違っています。
呼称を八重伊勢椿と名付ける自慢の椿です。
この伊勢椿は華やかですが静かな趣のある椿です。 それだけに薄暗い落ち着きのある静かな感じのするところではその趣が引き出せません。 その木姿も大変に整った木姿に成りますし、木姿にも趣が感じられるのです。 木肌は百日紅の木のようです。 花を咲く木姿と木質の全ての有様が不入不倫の伊勢神宮の伝統の厳かさと雅が感じられるので名付けました。
それだけに木の全体の趣を表現する事が難しく今までに納得したものが得られないのです。悔しい思いをしています。 兎も角も、挑戦して見ましたが矢張りその趣を充分に出す事が出来ません。
ご覧下さい。その内に納得するものを披露したいと思います。
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■菜の花 [2009/03/22(Sun) 14:13]
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■解説 春の昼の日差しに照らされたの菜の花。
如何にも春らしい雰囲気の中、自然に植える菜種の花が咲きました。 実は、家庭菜園の種の残りが"もったいない"ので周囲にばら撒きました。 それが勝手に生き生きと咲き乱れています。
ところがここにおもしろい事が起こるのです。 同じ種を畦を作って植えます。ところがこの野菜には虫がつきダメに成ります。 でも、この自然に育った雑草の中のあちらこちらにある野菜は虫に食べられないのです。 当然除草剤は使わない無農薬です。 だから、畦に育って野菜よりも大きくなるし、野菜特有の苦味は無くなり強いのです。 葉を一枚毎にちぎって「おかず」に使っても枯れ無いのです。 最近では、こんな住宅街でも狸やアライ熊や猪に野菜が食べられる様です。 それでもこの自然育ちは被害にあわないのです。 ですから毎年、種になるまで放っておきます。 この花が咲きました。
そこで、春の日差しにくっきりと元気に育つ菜の花の趣を表現したいと思います。 撮影を昼時にします。そして、フェリヤーを緑になるようにアングルをセットします。 そして、マクロで接写します。日差しを花の上から当てる様にします。 側面からフラッシュで光の強さを弱めます。画像を1/2程度にします。 接写で背後の色合いをピントをぼかしてG系統にします。 これで自然色を出し、より春のイメージを強調します。 つまり、同日同時刻に撮ったに雪柳の木姿の写真の色理論と逆です。
春の柔らかい日差しに自然に育つ菜種の趣が感じられるでしょうか。
ところで、”もったいない”の語源は? 仏教の言葉です。 「勿体」で”全ての当然の体が無い”となり、意訳は”救いようの無い事になる”と成ります。”無駄にすると、救いが無く成る”です。 「菜」は平安時代は、今は野菜の意ですが、「おかず」の意味として使われました。
さて、この写真から何かを感じるでしょうか。
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■7色椿の木姿 [2009/03/22(Sun) 13:18]
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■解説 この木は私の呼称で「7色椿」としています。
大変大事に育てていますが、非常に季節に敏感で、且つ土壌の変化で咲き方が大きく左右されます。
木で云えば中年の女性の木と言う感じです。 人生経験、否、「椿生経験」が季節の荒波に耐え忍び、得た経験で縦横無尽に立ち向かう少し落ち着きの出た「女木の奥様」と言う感じが私にはします。
そこで咲く春の「花の女王」の椿、”どーです 春だから私を見なさい”と云われている様で、つい観てしまいます。 この様に作られた椿は藪椿系のように木勢は強くなく、これだけに大きくなるには百年以上は当に経っています。 さすが、最近は、温暖化や樹齢で花の小さくなり花目も少なくなってきました。 樹齢では熟年になったのでしょうか。しかし、木の大きさが持つ落ち着きは増しています。 中ほどには、ピンク、中央上には白、左上には赤斑入り大目、右下には赤斑入り小目、右中央白の斑入り、右上には蕾の白が観えています。ほぼ蕾の時に色判別が出来ます。 木が大きいので全体像が出ませんが、威風堂々です。
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■7色椿 [2009/03/22(Sun) 12:20]
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■解説 この椿は椿図鑑には掲載されていない自慢の椿です。
花は八重の椿ですが、この椿の木には一本で7種類の花を咲かせます。 大変珍しい木です。 古い椿ですが、この木を作りました。 白、赤斑入り2種、赤、白斑入り2種、ピンクです。 八重咲きが主ですが、時には一重咲きも出る椿です。 この椿の花はそれぞれは呼称がありますが、季節の気温の変化で咲く花の種類の量は異なります。
さて、このスナップは椿の木と花と光をテーマに撮影をしました。
花の色藍を保ち、花と大木との関わりを引き出し、其処に差し込む春の日差しを加えて「枯れ山水」の庭に”我ここに在り”と”デェーン”と構えた落ち着いた雰囲気を醸し出す「椿の女王様」を表現しました。
特に、椿の濃緑の葉に差し込む光が決め手になるとして求めました。 大木を背景にしてそれを中央にして、木のV字のアングルを後ろに控えさせて落ち着きを求めました。そして、できる限り左右対象の配置で関わり具合を定めました。 この結果、画面を暗くして柔らか味を工夫しました。 そうすると花が暗くなってしまいますので、接写に近い状態で、フラッシュの量を弱くして当てて花の輪郭を求めました。 この様に写真には色々な技術を使っての工夫で目的によって趣や画面の表現方法が出来る事に成ると思います。 人の千差万別の設定によりおもしろい違いを見出せるのではと思います。
この写真は落ち着いてみていられる椿の上記の目的画面が求められたと私なりに思いますが、皆さんは如何でしょうか。
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■雪柳の木姿 [2009/03/22(Sun) 11:35]
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■解説 雪柳の呼称は春雪が降った様に、木に花が咲き誇り柳のように垂れ下がる様を云うのですが、アングルを別にそれを何とか表現して見ました。
これは岡の上の雪柳の大木です。 この木が満開になると、春の柔らかい日差しを浴びていて、その眠く成るような雰囲気の中で、”あれー 春雪が降ったかなー”と見間違えるほどに雪そのものです。
春の日差しは、Y(黄色)の光を多く含む日差しです。 そうすると、雪柳にYが入りゆったりとした感じの雪柳に成ります。 雪の趣は冷え冷えとして白が人の趣感ですね。
普通に撮ると、人の見た雪柳の呼称の趣を引き出す事が出来ません。 そこで、白を白として表現しますと、春の日差しのYの光を弱め消す工夫が必要です。 そこで、左横上からの日差しを入れて、撮影を木の上から行い、更に光のそれを和らげ殺す為にフラッシュをたきます。 カラーフェリヤーを無くす画面をいっぱいにします。
そうする事で、白のシアン系(薄い水白色)の白が出ます。 季節はその光の強さから春のイエロー系、夏のシアン系、秋のマゼンタ系の光が特長です。当然にこれに対して、補色の色(BGR)がその強さに引かれて画面に現れます。 これを春夏秋冬繰り返します。 更に夏の紫外線、冬の赤外線の差が出てきます。 この原理で雪柳は春に冬を表現する事に成ります。
春の日差しの中の雪柳の趣を表現しました。
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■にら花 [2009/03/22(Sun) 00:10]
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■解説 この写真はにらの花です。
何処にでもある花ですが、特に白さが際立って白い花です。 単純な花でスナップにされるような花では有りません。
写真にしてその花の特長やその趣を表現するには、その主張する白さを際立たせる事かなとも思います。
それには、太陽の光の強さは朝日が一番と思います。 春とは云えど白昼の光には強さが過ぎて「にら花」の白さが負けてしまいしっとりとした感じが消えてしまいます。 小さいこの花は20ミリくらいの花で子供の様な「清廉潔白」な性格を感じさせます。 それを何とか表現しょうとすると穏やかな春の朝の光を横から引き取る事で白さが引き出せると思います。 そして、それをマクロでフラッシュを当てて取り込みました。限界ぎりぎりの撮影となりました。軸と葉の緑と花の白が目立つように工夫しました。
如何ですが、子供のような清廉潔白が感じられるでしょうか。
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■白玉椿 赤斑入り [2009/03/18(Wed) 16:49]
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■解説 白玉系の椿は大変多いのですが、この椿は赤の部分が少ない斑入りです。 白玉系は斑入りでは有りませんが、この椿は斑入りの椿です。
大変に上品で穏やかでな趣きがあります。 藪椿と違って花や木姿に主張するところが無く、つぼみの3分咲きがその印象を強めます。 葉も一回り小さく、葉色も濃緑ではなくどちらかと言えば緑の葉にちかいと感じます。 その趣と咲き方から、私は「白玉椿」というよりは「乙女椿」と名付けたい気がします。 余り、強い日差しは似合いません。 物静かなしっとりとした天候の時にその趣を強く漂わせます。
この木質は花びらが満開しますと寒さに大変弱く茶色の斑点が出て一度にその趣が無く成る椿です。そして、速く散る所も趣のはかなさを強めます。 ”乙女の命短くはかなきものかな。”です。この様に乙女の如くデリケートな花です。 満開の花弁を何とかスナップして見ようと思います。
この「乙女椿」は如何ですか。?
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■沈丁花と朝ぼらけ [2009/03/17(Tue) 19:49]
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■解説 沈丁花は大変香りの強い春の花でその代表です。 庭に漂う梅の香りが終わったと思うと沈丁花の花の香りが漂います。 花には大した主張がありませんが、その代わり香りが強いのでしょう。 私にはこの香りは気持ちが落ち着く香りなのです。 ところが、なかなか写真性に乗り難い花木です。 春の光と花が一番に沈丁花の趣が出ると思うのですが如何ですか。 濃緑と赤を含む白色ではフェリャーを採るが難しいし、木質からアングルが難しいですね。「色」ではなく「光」となるかもしれませんね。 そこで、挑戦して見ました。
この木質が大変に偏屈ものなのです。 挿し木で増やす事が出来ますが、次第に大きくなると木の重みで次第に倒れて行きます。 そして、ある程度来るとその幹は今度は上に向かい延びます。 ところが、このままに放って置くと横になった幹から根が浮き上がり、何時しか菌がついて大きくなると枯れるという癖を持っています。元々菌には弱いのです。 木も剪定の仕方では枯れると云う曲者です。 だから、椿のように表情を示しませんので余り撮られませんね。
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■まゆみの木姿 [2009/03/16(Mon) 19:27]
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■解説 絶滅種の「まゆみ」の木姿を添付します。
詳細は「鈴木氏発祥地とその環境」の本文を参照してください。
大変環境に神経質で現在のように環境が変わると成育する所は少ないとみられます。
接木、挿し木は試行しましたが、成功しません。
土壌は多少湿り気があり日差しは余り強い所は好みません。 根元には腐葉土が沢山積み重なっているところで、それらが一定に成っている必要があります。人が踏みつけたりすると直ぐに木に影響が出てきます。 剪定は好みません。要するに山の中の陰目で育つ事に成ります。 現在ではこの様な環境は少ないと考えます。 記録から中部以西に成育していました。
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■青木の木姿 [2009/03/16(Mon) 19:00]
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■解説 全国の青木氏のステイタスの一つ青木の木は赤い実を着けます。
既に登録している青木の写真に付きその木姿が判りませんので添付します。
この木は枝が太い木にならず、10ミリ程度の枝を長く伸ばします。 幹はせいぜい40ミリ程度の木と成ります。 枝はどんどん伸びて雪柳か柳とまでは行かずとも垂れ下がります。 葉は青と緑の混合色で大きくなると中には白の斑入りが出てきます。
水気が多く日のよく当るところに育ちます。 風や病気や虫などにも大変強い樹木で枯れたものを観た事がありません。 それだけに思い過ごしでしょうか?、この朝日に照らされた象徴木姿の写真を見ると、私にはこの木の奥に青木氏の守護神が潜んでいる気がするのです。赤実が実るともっとそんな気がします。如何ですか。神秘な感じがしませんか。
奈良期、平安期にはその木質と実と緑色が万物の根源と見なされ、また人の生命と同じと見られて榊など共に「神木」とされていました。 この意味から最初は天智天皇らから賜姓を受けた皇族賜姓青木氏等に与えられた氏の元と成ったものです。
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■老八重紅梅と愛着 [2009/03/16(Mon) 13:01]
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■解説 この紅梅は樹齢150年以上の老いた紅梅です。
毎年元気に花目をつけますが次第に花数が少なく成ります。
その木姿は”頑張っているぞ”と云わんばかりです。
横に曲がりくねった枝ぶりが「梅生」のそのものを物語っています。
それを観ると、なんとなく筆者や先祖の人生と共にしてきましたので、不思議なもので「花」というよりは「人生の友」という感じがします。
”よー、今年も咲いたかー 俺の代も共に友として頑張ろう 来年も頼むようー” ”今年も、ちゃんと手入れするよー”
私には、そのような無言の雰囲気を醸し出しています。
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■侘助の木姿 [2009/03/16(Mon) 12:30]
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■解説 侘助は藪椿と少し木姿が違います。
その名の通り木姿も侘しくひっそりと姿を大きくして行きます。 しかし、花目は次から次えと出てきて長い期間咲いています。 枝ぶりも大枝から小枝が出る藪椿と違って、小枝ぶりでの木姿です。
この椿は種からはなかなか木を育てることが難しいのです。 ですから、挿し木では何とか成りますが、育つまでにはこれまた難しいのです。 2年に一度くらいに手入れをします。
写真性とは別に木姿を見てください。
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■椿 曙の木姿 [2009/03/16(Mon) 10:05]
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■解説 曙の花の趣は花弁のスナップを添付しましたが、この木姿にも特長があります。
藪椿のように木にその主張と勢いは有りません。 木姿は小枝ぶりです。
「春朝の曙」と云われるように木も出すぎていません。 樹齢も大した違いは有りませんが、こっそりと成長するのが特長です。 葉の色もやや黒ずんでいます。 花数もところどころに咲くと云う姿です。 矢張り雌部と雄部が花に成っているのでその方にエネルギーを使い果たすのでしょうか。
ところでこの「曙の色」ですが、平安期には朝の光の色は曙だけではなかったようで、次ぎの三つに分けられていて万葉歌に歌われています。 先ず最初の朝開けの色は「篠目の色」と言われます。 次ぎに進むと、「曙の色」とされています。 そして、「朝ぼらけの色」と3つに分けられていたようです。 最後に「朝日の色」と分けられています。 この椿は色からの名か、趣からの名かはわかりませんが、木質と趣から来ていると思います。 まずは、写真性は別としてご覧下さい。如何ですか。
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■雪柳の小枝 [2009/03/16(Mon) 09:57]
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■解説 雪柳は今が盛りです。
この柳のように伸びる小枝が群生すると本当に雪が降り積もったかの印象を与えます。 そして、この咲く時期は遅雪のこの時期ですので尚更です。 窓から木枯らしが吹く外を眺めると、”あれ 雪が降ったかな”と見間違うほどです。 花の主張は雪と緑ですね。同じ時期に咲く椿の様な主張は有りません。
小さい5ミリ程度の花が柳の様な枝にいっせいに咲きます。 花色は真っ白で、白の中に新緑が混じりこの緑の新芽が花を引き立てます。 かなり5月頃まで長い間咲き続けます。
この木は挿し木で増やす事が簡単に出来ます。 ただ面倒なのは放っておくと伸びすぎて裾が開いて枯れてくるのです。 毎年剪定をしなくては成りません。
春の透き通った快晴の空に、岡の上に咲き乱れる様は、何か”ふるさとの郷愁”と云う感じがします。
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