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第七十二話
帰り道
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語り手:クロ子 tqtVmULK0
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253 :クロ子:2006/08/12(土) 04:12:40 ID:tqtVmULK0
「帰り道」1/3
私が小学校の低学年の時のこと。
家の都合で午前中に早退することになった。
学校は坂の上にあるのだが、その日は何だかとても疲れていて、
学校を出てすぐの坂の入り口にある民家の塀と電柱の間で、塀に寄りかかって休むことにした。
なんでそんな所で休んだかと言うと、ちょうどその場所が塀の上からのぞいた竹の葉で木陰ができていたから。
それとなんか、道ばたで休むのが恥ずかしくてすこしでも隠れたかったから。
254 :クロ子:2006/08/12(土) 04:13:27 ID:tqtVmULK0
「帰り道」2/3
帽子をかぶりランドセルを背負ったまま、手提げは足下に置き、目を閉じて深呼吸をした。
・・・(ヤバッ寝ちゃったよ!!)
目を閉じてすぐに寝てしまったと思い私はすぐに目を開けた。
しかし目の前に電柱はなかった。
それどころか、そこは坂の入り口でさえなかった。
もっと私の家のそば、学校と家の中間くらいの民家の塀に私はよりかかっていた。
ちょうどサルスベリの木陰の下だった。
255 :クロ子:2006/08/12(土) 04:14:18 ID:tqtVmULK0
「帰り道」3/3
なんで自分がそんなとこに居るのか分からなかったけど、元気になったし、
どれくらい時間がたったのか分からなかったため、母に寄り道をしたのではないかと怒られるかもしれないと思って、
きちんと足下にあった手提げを持って帰ることにした。
家についてすぐに玄関の時計を見た。学校を出てから10分しか経っていなかった。
いつもは家から学校まで20分はかかるのに・・・。
【完】
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