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第六十九話
子供たちの見たもの 其の二
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語り手:蛇トカゲ /8JdQ7+C0
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247 :蛇トカゲ:2006/08/12(土) 03:55:50 ID:/8JdQ7+C0
『子供たちの見たもの』 其の二
霊感の無い俺の、唯一の不思議な体験。
小学一年生の運動会。
開会式。校長の話が長ったらしく続く。
落ち着きの無い俺は、物凄く退屈してダラダラと体を動かしていた。
何気なく振り返ると、後ろの方から何かがユラユラと回転しながらこちらに向って移動している。
花びら型? クッキーの型抜き型とでも言うのだろうか
大きさは1m程度、円形で縁が波型になっている。
「ねぇ、何あれ?」後ろのクラスメイトに訊いた。
「何かな・・・ 影?」
そう、確かに影。
だが何かおかしい。
天気は快晴。上空には雲ひとつない。
そして ”それ”は列になって並んでいる俺たちの影よりはっきりとしている。
つまり、地面から少しも離れていないところに影を落とす ”何か”が無ければいけないのだ。
だが、何も無い。移動しているのは影その物である。
やがて影は俺の横を通り過ぎ、列の先頭へと消えていった。
時は変わって最近の話。
「俺、一回だけおかしな物を見たことがある」と、仕事場の同じ地元の上司が言った。
「学校から帰る途中でずっと先のほうに影だけがユラユラ動いていた
上には何もなっかたのに… あれは何だったんだろう?」
果たして彼は、俺と同じ ”影”を見たのだろうか?
そして、あの ”影”は今もどこかへ向って、ユラユラと移動しているのだろうか?
【完】
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