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第六十七話
ついてくる
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語り手:壱(代理投稿)+b2E+JKw0
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242 :壱(代理投稿):2006/08/12(土) 03:43:35 ID:+b2E+JKw0
「ついてくる」
1/2
私の母が中学生の頃に体験した話。
当時私は父親の仕事で転勤が多く、引っ越しは日常茶飯事という生活をしていた。
新しく住む事となった家は借家で、広い縁側のある古い家。
まだ網戸などはない時代で障子貼りの引き戸で縁側を仕切っている部屋を
私は自室として割り当てられた。
まだ暑い夏の夜、自室で寝ていると障子窓に揺れている木の影が見えた。
眠りに落ちかけていた私は「あー、風が吹いてるのかな?少しは涼しくなるかも」
と思い寝直そうとして・・・気付いた。
庭には影が映るような木が一本もない事に。
その翌日の夜、あるはずのない揺れる木の影の下に髪の長い女の人が
横向きに座っている影が映り始めた。
怖くて仕方ないけど障子は布団の真隣りで無視も出来ない。
そのまま朝を迎え恐る恐る障子を開け縁側を確認すると
女の影があった位置は丸く湿っていた。
そんな日々が続きトイレに行く時には母についてきてもらうようになった。
用をたして母の元へ行くと、母の後ろを長い髪をした女の人が横切った。
私「母さんの後ろに女の人がいる!」
母「何いってんの?ほら戻るよ」
243 :壱(代理投稿):2006/08/12(土) 03:43:51 ID:+b2E+JKw0
2/2
それから家の中で髪の長い女の人を見るようになった。
困った事に昼間も現れついてくる。
さすがに授業中はついてこないだろうと安心していたんだけど、私が通っていた学校の
教室の窓には開閉できる窓の上に日光を取り入れる為の飾り窓があるんです。
気付いたらそこから例の女の人が逆さに張り付いて私を見ている。
彼女がついてくる事が本気で怖くなり父親に相談したら信じてくれたみたいで
知り合いの祈祷師?にお払いの約束を取り付けてもらえた。
お払いの約束をした数日後、祈祷師の家は全焼。
祈祷師本人は行方不明となりお払いは立ち消えた。
そして私についてきていた女の人も消えた。
彼女は私に何をして欲しかったのか?
祈祷師は私の身代わりになってしまったんだろうか?
そしてあの家は何かある家だったのか・・・。
【完】
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