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第三十話
常紋トンネル
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語り手:耳袋の夜 ◆ryof9hzfa.
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108 :耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/11(金) 23:13:58 ID:a2WtXGJw0
常紋トンネル 30話 1ページ
この話は、ラジオの企画で私が常○トンネルという場所に行って来た時の話です
その日は雲ひとつない青空だったのですが
その場所に、行く前にラジオで行くことを宣言して家を出ました
家からその場所までは40`くらいあり、自転車で向かったのです
が、2時間強かかってトンネルの近くまで近づいてきたとき
晴天だったはずの空がどんどん、雲行きが怪しくなってきたんです
で、その場所に行くため通る駅で一枚写真を撮ってまた走り出しました
トンネルまでは山の中をひたすら走らなければならないのですが
山の中にはいって直ぐの林の中で、真っ黒い犬がボロボロの車の上に座ってこっちを
じっと見ていました。
「きもちわるいなぁ」なんて思いながら先に進んだんです
30分ほど山登りをした後目的地にようやく到着しました
到着したので、山の中で携帯の電波が届かないのかな?と思っていたんですが
3本ちゃんと立っていたので、友人に電話をしたんです。
一人目は話中のため繋がらない。
109 :耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/11(金) 23:14:31 ID:a2WtXGJw0
続き 2ページ
2人目に電話をした。が、私がもしもしと言っているのに、相手は電話を切った。
このあたりで、突然雨が降ってきた。
私はもう一度かけなおしたが、また直ぐ切られた。もう一度かけると現在電源がはいっておりません、と。
3人目に電話をかけると、「もしもし」とこっちが言った途端切れた。
もう一度かけると、友人は電話を切ってないという。が、アンテナは3本立っているのにノイズが入ったり
こちらの声が聞こえなかったりと、不思議なことがおきていた。
そのまま、電話が怖いからとここまできて帰る訳には行かなかったので、
汽車を止めておいてたであろう建物の中を写真で撮ろうとするとシャッターがおりない
何度か、押していると何とか写真はとれたのだが、変な靄がかかっていた。
建物の中以外の部分をとっても靄がかからないのですが
中を撮ると靄がかかってしまう。
それに、さっきから何処からか何人かの男と思われる声が聞こえているんです
もう、ここはやばいと思いその場所から背を向けた途端首筋にものすごい熱いものが当たりました
そして、山から下山するときこの場所に来た犬がいた場所にはもう犬がいなかったため
どこかにいったのか、と思っていたら
突然道の横の草むらの中から「ワンワンワンワン!!!!!」
と犬が飛び出してきました。
その後は犬と私とのまさにドッグファイト
流石に、犬からは逃げ切れないと思った私は
トンネルで食べようとしていたお握りを犬に向かって投げて逃げ切りました。
帰ってから、靄がかかった写真を改めてみると骸骨のように顔が写っていました
【完】
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