<-百物語トップ
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
第六話
第七話
第八話
第九話
第十話
第十一話
第十二話
第十三話
第十四話
第十五話
第十六話
第十七話
第十八話
第十九話
第二十話
第二十一話
第二十二話
第二十三話
第二十四話
第二十五話
第二十六話
第二十七話
第二十八話
第二十九話
第三十話
第三十一話
第三十二話
第三十三話
第三十四話
第三十五話
第三十六話
第三十七話
第三十八話
第三十九話
第四十話
第四十一話
第四十二話
第四十三話
第四十四話
第四十五話
第四十六話
第四十七話
第四十八話
第四十九話
第五十話
第五十一話
第五十二話
第五十三話
第五十四話
第五十五話
第五十六話
第五十七話
第五十八話
第五十九話
第六十話
第六十一話
第六十二話
第六十三話
第六十四話
第六十五話
第六十六話
第六十七話
第六十八話
第六十九話
第七十話
第七十一話
第七十二話
第七十三話
第七十四話
第七十五話
第七十六話
第七十七話
第七十八話
第七十九話
第八十話
第八十一話
第八十二話
第八十三話
第八十四話
第八十五話
第八十六話
第八十七話
第八十八話
第八十九話
第九十話
第九十一話
第九十二話
第九十三話
第九十四話
第九十五話
第九十六話
第九十七話
第九十八話
第九十九話
第百話
<-百物語ランキング <-オカルト板リンク集
<-摩訶不思議ワールド
|
|
第二十九話
エレベーター
|
語り手:虎 sElXTw0i0
|
101 :虎 :2006/08/11(金) 23:10:02 ID:sElXTw0i0
29話
エレベーター @
これは、僕の中学の時の友達の西(仮名)の体験談です。
西の家は、かなり古めの14階建てマンションで、遠く離れた場所からでも目印になるくらいのでかさ。
そこに、父親、兄との3人で暮らしてました。
部屋は、1411号。
14階の一番端っこです。
エレベーターも設置され(当然だけど)よくかくれんぼや缶蹴りなどしました。
今では考えられませんが、当時屋上は開放され遊び場になってまいた。
と言う事で、マンション全体が僕らの遊び場でした。
ただし、外観は古いだけあって不気味、さらに自殺の名所でもありました・・・。
102 :虎 :2006/08/11(金) 23:10:37 ID:sElXTw0i0
エレベーター A
西がこの恐怖体験にあったのは、中学3年の時でした。
西はサッカー部で放課後、毎日練習に明け暮れてました。
朝練は勿論、夕方は真っ暗になってから帰るのが普通でした。
その日は、たまたま早くに終わり、まだ明るいうちに家に着いたそうです。
1階の玄関を通り、2台ある内の右のエレベーターに乗りました。
そのエレベーターと言うのが、窓のついてるタイプの奴でその階を通ると、踊り場が見えるんですよ。
だから、エレベーター待ちをしている人が見えるんです。
その日も、14階を押しいつものようにエレベーターに乗りました。
14階につき、エレベーターを降りても結構部屋までは距離があります。
また、廊下はLの字型のなっており右を見れば外の風景が見える・・・・。
身を乗り出せば、下の駐車場も見えるわけです。
その廊下を西は歩っているたそうです。
すると、屋上に人影が見える・・・。
対面側の上の階・・・。
西の部屋は14階ですから、上は屋上です。
その人影はフェンスを超えて立っている・・・。
先に西にきずいたらしく、こっちをボ〜っと見ていたそうです。
ただ、夕日が逆光になってよく顔が見えませんでした、そしてその人影は西から目線をそらし、下を見たそうです。
そして、次の瞬間その人影は、頭から下に落ちて行きました。
ドスッ!!気持ち悪いですが、落ちた音まで聞こえたそうです。
そして、下からは悲鳴が・・・・。
思わず身を乗り出し、下を見ると遥か下の駐車場の一部が赤く染まっていたそうです。
西は、走って家に帰り管理人に電話し、目撃者として後から警察などに色々聞かれたそうです。
その自殺者は11階に住む専門学校生で、西とも顔なじみでした。
その後、3日間はなにも食べられなかったそうです。
104 :虎 :2006/08/11(金) 23:12:09 ID:sElXTw0i0
エレベーター B
それから、3日後。
いつものように、西は部活で遅くなり真っ暗な中を帰ってきました。
マンションにつくと1階の集会所でその人のお葬式が行なわれていたそうです。
「俺も線香あげなきゃ・・・。」
と考えながら、エレベーターに乗りました。
中には誰も乗ってません。
いつもの窓付きエレベーター・・・・。
14階を、押しボーっとエレベーターの窓から踊り場を見ていたそうです。
エレベーターは、10階まで来ました。
「そういえば、あの人結構踊り場でエレベーター待ちしてたな〜、なんか嫌な感じだな〜。」
と思いながら、10階から11階へ・・・。
その時の事を西は「なんか、嫌な予感したんだ。」って言ってました。
エレベーターの窓の上のほうに11階フロアーの窓の下のほうが重なる・・・。
そこに、手が2つ“ペタッ”っとくっ付いている・・・。
よく、子供とかがそういうタイプのエレベーターでやりますよね。
下から来るエレベータを覗きこんでるように・・・。
そんな感じだったそうです。
誰かが西を覗き込んでいる・・・・・。
だんだんその人が見えてきます。
そして11階のあちら側には、間違いなくあの自殺者が、あの11階の専門学生が窓に手を付け、こちらを覗きこんでいたそうです。
いや、覗いてたというよりは、睨んでた・・・。
エレベーターは、そのまま11階を、通過します。
14階について西は走って部屋に戻り兄にその話をしたそうです。
106 :虎 :2006/08/11(金) 23:12:52 ID:sElXTw0i0
エレベーター C
この話を聞いたとき、思わず「ウソだろ!?」って言いましたよ・・・・。
でも西はこう言いました。
「本当だよ、実は俺1階で葬式やってるの見たとき、正直なんで、俺の見てる前で自殺したんだろ、迷惑だよって思ったんだ・・・。
だから、あの人怒ったのかもな・・・・。」
その後、西はすぐに線香をつけに言ったそうです、悔やみの気持ちを伝える為に・・・・。
自殺者は最後に何を伝えたかったのでしょうか・・・・。
【完】
|
|