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第五十二話
足と女
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語り手:ハンミ ◆MHCNz5M/Cw
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323 :ハンミ ◆MHCNz5M/Cw :2006/07/23(日) 03:09:40 ID:VS7DHgS1O
第五十二話 「足と女」
私が体調を崩した時の話吐き気と頭痛と食欲不振…心配した姉に精神科に連れて行かれ鬱病と診断された。
鬱病の人の飲む薬は薬に縁のない俺の体には負担だったのか変なものを良く見るようになった。
それは女の人の足だった
足だけの女(何故か全部女だった)が街、学校、全部に居た。
裸足だったりブーツだったりしたものがあちこちに見られる様になった。
何もしてこない足が動いたのは夕方の学校でのこと薬の副作用でうつらうつらしてた俺はアパートに帰る事も出来なくて自分の席で休んで居た。
「ハンミ(仮)大丈夫?」
と今は学校を辞めた友人に話かけられた。
「ありがとう大丈夫。」
と友人の方を見た時だった。目の前がぐにゃぐにゃに歪んで席に座ってられなくなった。
今までこんな事無かったから何がなんだか分からず床に倒れ込んだするとぼやけた視界に友人以外の誰かが居た。
裸足で白いスカートをはいているのが分かった…いつもなら膝までしか見えない姿がその日に限ってその上まではっきり見えたのだ。
太もも
臀部(お尻の丸みね)
腰
胸
そこまで見えて怖くなった…胸には黒い髪が見えたそれが黒黒と生えてると言うよりも巻き付いて居た。
324 :ハンミ ◆MHCNz5M/Cw :2006/07/23(日) 03:10:52 ID:VS7DHgS1O
首まで見えた…頭の方を見るのが嫌だった。
髪の毛は顎や頬にも巻き付いている。
でも勝手に体は見てしまった…顔を…巻き付いた黒い髪の毛から黒い瞳がギラギラとこっちを見て居たのだ。
「……っ!!!」
何故かひきつって喉から声が出なかった。また、ぐにゃぐにゃと視界が歪んだ。
「ハンミ?ハンミ?」
友人の呼び掛けに気が付くと私の視線の先にはもう誰も居なかった。
「ごめん、まためまい…」
「見たの?」
「え?」
「見たんだ。あの人」
友人はそれ以上は何も言わなかった。
因みに見る回数は減ったものの未だに見る。
今度は全身にパワーアップしたけれど…私が見たのは幻覚なのか幽霊なのかはわからない。
終わり
【完】
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