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第三十五話
幽霊船
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語り手:あきたうぬ ◆1Mfa1U9nD
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256 :あきたうぬ ◆1Mfa1U9nD. :2006/07/23(日) 01:49:54 ID:KOHvprpgO
俺が高三の夏。
高校最後の夏だからということで俺ら(俺、友達K。あと二人の彼女)はオープンキャンパスついでに海に旅行をすることにした。
日程としては初日にオープンキャンパス、二日目に海で遊び、三日目に観光をし、家に帰るというもの。
宿はなるべく海に近いペンションの二部屋(2カッポー)を予約し、俺らはもうすぐ来る楽しい夏に胸を踊らせていた。
そしてとうとう迎えたオープンキャンパスの日。
電車の中からかなりのハイテンションで、まわりに引かれまくった俺らだが、いざオープンキャンパスが始まるとまぁ高三だからね。真面目になるわけよ。
2日目の海が氣になるが、無事にオープンキャンパスが終わり、6時前には宿に着いた。
初日は移動の疲れと翌日にむけたチャージの為、男二人で一部屋、女二人で一部屋という寝方をした。
今思えば初日から予兆みたいなものはあった。
夜中に玄関のオートライトが人いないのに点滅してちょっとした騒ぎになったし、風がないのに窓がガタガタなったりしてた。
この時点でかなりオカルトだなwww
257 :あきたうぬ ◆1Mfa1U9nD. :2006/07/23(日) 01:51:12 ID:KOHvprpgO
二日目の朝、朝食のときにニュースがあった。
台風が近づいていて、翌々日くらいにピークになるだろうという話だ。
だけど海の事しか頭にない俺らは全然気にしてなかった。せいぜい帰り大丈夫かな?くらいだった。
海。
俺らは朝から夕方まで目一杯遊び倒し、それから夕食を食べ一度宿に戻った。
それから四人でまた海に行き、花火をしようということになった。
宿を出たのが九時前。
海に着く途中のコンビニで花火を買い、昼にいった場所とは少し離れた入江状になった場所にむかった。
花火は楽しく、昼のテンションもあり、俺らはかなり昂ぶっていた。
その時、出し抜けに
K「なんかあの崖の方、光ってないか?」といいだした。
確かに俺らからみて左側の崖がほんのり明るい。
漁船かな?とか話していると思ったとおり船の先端が見えてきた。
ただそれは明らかに漁船のものではない大きい船だった。
見る見るうちにはっきりしていく船は朽ちかけた木造で、帆はないようなほどぼろぼろだった。
K「幽霊…船だろ、あれ。」
急いで逃げ出す俺ら。
258 :あきたうぬ ◆1Mfa1U9nD. :2006/07/23(日) 01:52:24 ID:KOHvprpgO
俺と彼女は元陸部のこともあり、ひと足早く宿に到着。
二人で部屋の窓からKたちが来るのを待っていた。
やってきたKは背中に彼女をおぶっていた。
後で聞くとどうやら彼女が腰抜かしてしまったらしい。
四人でさっき見たものを話していると、だんだん怖さは薄れていき、カッポー二組ということもありKたちは自分の部屋に戻っていった。
夜中、物音に目を覚ますと窓が明るい。
さっきの幽霊船を思い出し、窓のそとを確認
窓からは海が見え、そこにはさっきまでなかった例の幽霊船があった。
雨が降っていて見通し悪いのにもかかわらず、やけにはっきり見えたのを覚えている。
それになんか話し声?みたいなの聞こえるし、さっきいったみたいに台風が近づいてるってのに夜中に外出る馬鹿いないだろと。
俺と彼女はそのまま布団かぶって寝ちゃったが、
翌朝Kいわく 「お前らの部屋のベランダに間違いなくいた。ギシギシうるさいからお前体力あるなと思ってたけどwwwwやっぱそれって幽霊?」
そ う で す ね
なぜか俺は7人ミサキを思い出した。
後日談はなし。
【完】
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