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第十二話
あ〜、カバがあくびしているよw
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語り手:Mercury ◆YXXD24Gj2U
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158 :Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/23(日) 00:14:12 ID:pbbnDcQf0
では二話目。
【第二話:あ〜、カバがあくびしているよw】このスレ的には12話目
ある朝遅めの出勤です。電車に乗りました。私の特等席はドアと座席の間の隅です。
割合遅めでしたのでドアのもう一つの隅にちょい太めのサラリーマンの男性が私と同じように 陣取りました。
歳は私よりちょっと上といった感じです。さて列車は出発し、次の駅に向かいます。
さて、次の駅に到着する前に説明しますが、列車はJR線で、JRにはよくありますが、
複数の線が平行して走っています。ですので、ある駅では複数のプラットホームが並んだ 形になります。
まさしく次の駅がそういう駅でした。そして、私たちの陣取ったドアは次の駅では 乗車口ではない方のドアでした。
で、次の駅に近づくと、向こう側のホームの人たちが電車を待っているのが見えました。
すると突然こんな声が聞こえました。「あ〜、キリンがいる。猿もいるぞ、
あ〜カバがあくびしてらぁ〜w」。ええ、もちろんドアの所に陣取っているあの男性です。
普通の声ですよ。もう独り言って感じじゃないです。怖い怖い、キチガイかよ!本当怖かったです。
いえ、本当に怖かったのはこれから。
159 :Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/23(日) 00:15:21 ID:pbbnDcQf0
で、その駅を出発しました。いくら怖いといっても別に危害を受けたわけではありませんので、
我慢するより仕方ありません。と、しばらくしてその男性の携帯が鳴ります。
そのころは今より 電車内の携帯についてはうるさいこと言われていませんでした。
そしてその男性相手の人と こんな会話を交わします。
「ええ、そうです。
着くのは11時頃。
ええ、はい、大丈夫です。
ええ。分かりました。ではその時に」
そうなんです。全く普通なんです。ええ?だってさっきはキチガイみたいなこと言っておいて。
私、ぞっとしてしまいました。そして思わず、もしかして、私の周りの人間って全てこうなのか!
仕事場の○○さんも知り合いが周りにいなければ、
あんなような独り言言っているのか?そう思うとそこはかない恐怖がこみ上げてきたのです。
【完】
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