青木氏と血縁族(家紋)-(綜合1)
青木研究員 さん 2005/10/28 (金) 21:03
青木氏は皇族賜姓青木氏と北家藤原秀郷流青木氏と第3の青木氏に大別されるが、中でも前者の2つの青木氏に付いてはどのような氏と血縁を結んでいたかを知る事は興味深い。
当時の子孫を遺そうとする死に物狂いの戦い具合が読めるのではないか。
先祖のこの努力を知る事が今ある自分の存在の証になるのではと考える。
先祖があって今の自分があると言う考えの前提になると思う。
時代は違うが、今の自分の生きようとする戦いも後世の子孫にとってはその生き様を平成の戦いとして興味深く思い、その意味でも遺す必要がある。そのためにも自分を確固たるものにする意味で先祖のことを知る必要があると思う。
そこでその資料として、このことを家紋というパラメータで検証してみる。
何故ならば、家紋には今にして歴史的な生き様が残っているからである。
皇族賜姓青木氏のことに付いては前レポートで詳しく述べてきたが、5家5流の青木氏は伊勢、近江、美濃、信濃、甲斐に存在し、
又、その土地の豪族との血縁により伊勢を除く、佐々木氏系、土岐氏系、足利氏系、武田氏系青木氏が存在する。
更に、2次的な血縁による土岐氏の支流族、足利氏の支流族、武田氏の支流族との血縁による青木氏が存在する。
この足利氏と武田氏の2つは藤原秀郷の血縁族であるから、藤原秀郷流青木氏とは別に、分けるとすれば、三次的な血縁による青木氏が存在している。
つまり、直系5氏の青木氏、支流4氏の青木氏、分流3氏の青木氏、分派の青木氏と藤原秀郷氏との血縁族とあわせると全部で24氏になると見られる。
藤原秀郷流青木氏地元の下野と武蔵の国はもとより守護先14地(類する官職を入れると29地)に多くの子孫遺してきたが、まとめると直系1氏の青木氏、直流4氏、支流4氏、分派と合わせると161氏もある。
藤原秀郷の子孫は青木氏を入れての主要氏の進藤氏、長谷川氏、長沼氏、永嶋氏とあわせて20氏の直系と支流分流あわせると362氏となるが、このなかの121氏である。約1/3である。如何に大きい氏であったか物語る。
この121氏の青木氏の中の氏を家紋を中心にもう少し詳しく見てみる事にする。
家紋から分類すると、7000から8000の家紋のうち青木氏の家紋は家紋類にまとめると33家紋となる。
かなり限られた範囲で血縁を結び子孫を遺して行ったことが覗える。
これは、賜姓青木氏と云わず藤原秀郷流青木氏は何れも藤原氏の血筋を持ち天皇家にも通ずるその家柄から氏姓制度の社会体制の中では血縁族は必然的に限られてきた事による。
同じ家紋類の中でも、僅かな氏との血縁であり、その血縁は主要紋の範囲を大きく外れるような血縁は少ない。本家がせいぜい分家の範囲にとどまっている。
そして、後で記するが出て来る氏姓はよく聞くものである。
この様にその家紋の歴史的な由緒を見てみると面白いので、家紋の決まるまでの内容をも併記することにする。
では先ずは、家紋の多い順から記してみる。
家紋200選とは7000から8000といわれる氏の中で、日本有数な氏を選出したものである。
第一の家紋は「蔦紋」(つた)である。この内8氏ある。
蔦紋の種類は全体で85ある。
家紋200選にある。
第二の家紋は「菱紋」(ひし)である。この内8氏である。
菱紋の種類は101である。
家紋200選にある。
第三の家紋は「藤紋」(ふじ)である。この内6氏である。
藤紋の種類は144である。
家紋200選にある。
第四の家紋は「扇紋」(おおぎ)である。この内6氏である。
扇紋の種類は89である。
家紋200選にある。
第五の家紋は「木瓜」(もっこう)である。この内6氏である。
木瓜紋の種類は87である。
家紋200選にある。
第六の家紋は「星紋」(ほし)である。この内8氏である
星紋の種類は71である。
家紋200選にある。
第七の家紋は「片喰」(かたばみ)である。この内5氏である。
片喰紋の種類は125である。
家紋200選にある。
第八の家紋は「柏紋」(かしわ)である。この内5氏である。
柏紋の種類は132である。
家紋200選にある。
第九の家紋は「州浜紋」(すはま)である。この内4氏である。
州浜紋の種類は43である。
家紋200選にある。
第十の家紋は「抱き角紋」(だきつの)である。この内4氏である。
抱き角紋の種類は22である。
家紋200選にある。
第十一の家紋は「鷹の羽紋」(たかのは)である。4氏である。
鷹の羽紋の種類は70である。
家紋200選にある。
第十二の家紋は「笹紋」(ささもん)である。この内4氏である。
笹紋の種類は141である。
家紋200選にある。
続く。