No.258
Re: 山形の暇な青木です。
青木研究員 さん 2006/07/28 (金) 21:06
>はじめまして
>全国の青木さんこんにちは
>
>通りすがりの者ですが、どういう出なのか?
>気になっていたので投稿させて頂きます
> 家紋:丸に三つ柏
> 亡き祖父の着物にあった紋です
> 現在:山形の東村山郡に在ります
> 本家は"寒河江市"にあったそうですが、大分前に絶えたそうです
> 宗派:曹洞宗
> ですが...分家して移り住んだので、元は不明です
>周りにも親戚にも青木姓が居ません
>これだけで、何か判ることがあるのでしょうか?
> 紋からすれば、神職の血筋になるのですか??
山形の青木さん 今日は。はじめまして。
ご質問の件ですが、家紋掲示板に記載し、「青木氏と血縁族」にもレポートしていますので参照して下さい。
仰るとおりこの家紋の青木氏は皇族賜姓青木氏の氏神を祭る宮司の家柄の家紋です。
青木氏には2つのルーツがありますが、この内の一つは皇族で天皇の第6位皇子が臣下してその天皇から氏を賜り、青木姓を名乗りました。
この青木氏は5家5流の青木氏があります。
最初は天智天皇と天武天皇の第6位皇子が青木氏を賜り伊勢の青木氏と近江の青木氏を発祥させています。(伊勢青木氏の元祖は施基皇子)
第2番目は聖武天皇の第6位皇子が美濃の青木氏を、文武天皇の第6位皇子が信濃の青木氏を、光仁天皇の第6位皇子の甲斐の青木氏を発祥させています。
(光仁天皇は施基皇子の子供)
此れが皇族賜姓青木氏です。
桓武天皇を一人置いて嵯峨天皇は賜姓族を青木氏から源氏に変名しました。
この時に詔を発して青木氏は皇族以外の者が名乗ることを禁止しました。
そして、この高位の皇子の青木氏の家柄の氏では自らの氏神を持っています。
この5つの青木氏の氏は自らの一族の者を選び宮司として務めさしました。
この元は笹竜胆の家紋を持つ5つの青木氏の宮司が男系跡目が不能となり土地の豪族の他の氏より跡目を入れて継承したものです。
この結果、家紋掟により家紋は三つ柏紋となりました。この一族が5家5流の氏神の宮司を務めました。
お家は丸付き紋ですので、この分家筋に当ります。どこの青木氏の神官であったかは情報がありませんので判断はつきません。
この皇族賜姓青木氏が下克上と戦国時代の混乱期に高位の家柄であるが故に狙い打ちにあい、5家5流の氏の氏神は尽く焼き討ちに合いましたので、この5家5流の氏神の神官は逃亡して還俗して通職に戻りました。
この室町よりの混乱期時代を経て本来は浄土宗であるのですが、逃亡過程で宗派変えをして江戸時代に曹洞宗になった可能性もあります。
江戸時代に家紋と姓を持たない者が武士として功を成し、そのためにこの神官職の青木氏に少しでも縁にある者がこの縁で青木氏を名乗りました。この為に132もの家紋が出来ました。
お家はこの二つのいずれかであると思います。情報が無いので確定は困難です。
二つ目は藤原秀郷流青木氏です。(詳細は研究室の「藤原秀郷の一族の生き方」を参照して下さい。)
この氏も藤原氏の中でも最大勢力の北家筋です。
この氏も自らの氏神を持っています。この氏神の神官は藤原氏か青木氏か中には佐々木氏が勤めています。
(この佐々木氏も天智天皇の第7番目の皇子で近江の特別賜姓族です。元祖は島皇子 宇多天皇の第6位皇子の滋賀の佐々木氏もある)
以上、二つの何れかを決定する一寸したことでも情報が有りましたらお便りください。